私たちは北海道の小さな牧場から、「食の豊かさ」と「笑顔の循環」を社会に広げる挑戦をしており、牧草だけで育てた牛のミルク(グラスフェッドミルク)を使って、手間ひまかけて牛乳やバター、生クリームなどの乳製品を作っています。
FLYING FOODSに共感したのは、単なる“商品開発”にとどまらず、日本各地の一次産業に光を当て、食を通じた地域の再発見と価値の再構築を目指している点でした。私たち生産者は日々、自然や動物を前に、命をいただく責任と真剣に向き合っています。しかし、その想いや現場のリアルを、世の中に伝えることが必ずしも得意でなく、孤独や無力感を感じる場面も少なくありません。
FLYING FOODSは、その隔たりを超え、生産者・料理人・生活者をひとつの円でつなげてくれる、まさに「やわらかく耕す」存在だと感じています。この取り組みを通じて、食べる人が笑顔になり、生産地に希望が芽吹き、社会課題の解決がおいしい“体験”として広がっていく。そんな理想と実践がひとつになった未来を、一緒に形にしていけたら幸いです。